ドバイにはいくつかのビザの種類があります。
観光ビザ、就労ビザ、学生ビザ、不動産投資ビザのほか、ゴールデンビザ、グリーン・ビザ、フリーランス・ビザ、リタイアメント・ビザなど新しいカテゴリーのビザも発表されています。しかし、一定の条件や収入、雇用先が必要のビザがありますので誰でも取得できるわけではありません。
そこで、今回はノマドな生活も可能?な、誰でも簡単にロングステイができる観光ビザについて書いてみたいと思います。ただ、観光ビザの取得にもいろいろ方法があって、ビザの料金はさまざまという不思議なドバイ。観光ビザはUAEの入管が発行していますが、それを扱うのは完全にビジネスとなっていますので申請場所によって大きな違いが・・・。
では、どうやって手に入れればよいのでしょうか。
目次
入国時にもらえるビザでは30日間滞在できる
日本人パスポートであれば、ドバイ入国時に自動的にビザが付与(オンアライバル・ビザ)されます。その有効期間は入国時を含めて30日間となっています。ただ、30日を過ぎるとすぐさまオーバーステイになるわけではなく、10日間のグレイス・ピリオドという猶予期間があるので実質は40日となります。その10日間に出国するかビザの延長をしないとオーバーステイで罰金対象となりますので、十分注意しましょう。
その後、滞在を延長する場合〜3つのオプション
①グレイス・ピリオド中に延長
UAEの入管(GDRFやICA)のホームサイトやアプリから延長できるほか、ドバイ市内にあるAMER(アメア)という政府機関のサービスセンターでも可能です。AMERはドバイ市内にいくつかありますが、観光ビザ業務を取り扱っていないところもありますので注意が必要です。延長手続き費用は、600ディルハム〜(約19300円前後、1ディルハム=32円、2022 3月現在)。
これよりさらに延期したい場合は、下記の②、③から選びます。
②出国せずに延長(Extention without exit)
1ヶ月と3ヶ月の2種類があります。国外へ出なくてもオンラインによって自宅で取得が可能というメリットがあります。ビザの料金は国籍によって決まっているようで、どの人も同じではありません。観光ビザの取り扱いのある旅行代理店かAMERでも申請できますが、ビザの値段がかなり違いますので要注意。私の経験では立地が安いエリア、Deira (デイラ)やSatwa(サツワ)といったところの旅行代理店ではより安く購入できますが、ドバイマリーナやAMERなどでは高めの傾向のようです。1300〜2200ディルハム程度までいろいろです。
申請は簡単で、店頭かオンラインでできます。ドバイでの業者やビジネスのやりとりはWhatsAppという通信アプリが一般的ですので、ダウンロードして必要書類のコピーを送信するだけです。
必要書類は、パスポートと顔写真。手数料は店頭でクレジットカードか現金で支払いができます。友達か家族にエミレーツIDを持っている人がいれば、取引先の銀行のキャッシュコーナー(市内にある銀行やショッピングモールに設置)でも可能。取得まで2−3日。大抵は申請して翌日にはWhataAppで送ってくれます。
③国外へ出てオンアライバルビザを再取得(visa-run)
いったん国外へ出国(オマーンなど)して、再入国時にオンアライバル・ビザを取得する方法があります。業者が主催するビザ・ランというサービスを利用して乗合バスで出国したり、オマーンへの観光を兼ねたプラン、個人手配も利用できます。乗合バスでの値段は、235ディルハム(バス代150ディルハム、オマーンビザ代50ディルハム、UAE出国料35ディルハム)。バスでの出国によればコストを抑えられますが、オマーンまで片道5時間のほか国境での手続き、PCR検査の準備、1ヶ月ごとに出国しないといけないなどの制約があります。
※出国せずに3ヶ月ビザをなるべく安い価格(例えば1300ディルハム)で取得した場合、乗合バスでオマーンへ出国する場合を3回やった場合と比べると、ビザ・ランの方が月額200ディルハム節約できます。
オーバーステイした場合
万が一、オーバーステイをした場合、罰金はオーバーステイ初日が200ディルハム、翌日から1日につき100ディルハム(約3200円、1ディルハム32円)です。しかし、罰金は最大4000ディルハムまでなので、無限に加算されることはないようです。もちろん罰金は払わないに越したことはありませんが。
市内のAMER(アメア)というサービスセンターで支払います。支払いを取り扱う支店が決まっているので、注意が必要です。
まとめ
ビザの問題は、外国人にとってとても重要です。特に長期滞在する場合は、罰金を避けるためにも必ず入国日や取得したビザの有効期限や更新日を覚えておきましょう。もしあなたが観光ビザで入国後、レジデンスビザに切り替えるために会社が申請する場合でも、他人任せにせず自分でカウントすることをオススメします。というのは、日本ならともかく、ドバイではあなたのビザ期限が迫ろうと誰も焦ってくれません。実際、私は3回もオーバーステイになった経験があり、会社に任せれば大丈夫という保証はないからです。
ドバイでビザについての問い合わせはAMERでできます。オンラインや電話での問い合わせのほか、近くにAMERサービスセンターがあれば直接行くこともオススメです。