ドバイここだけの話

2023年4月からストックホルムに滞在中。ドバイ情報だけでなく現地情報や世界を移動する楽しさ、苦労についても書こうと思っています。

【海外移住】ドバイに住んでよかったこと12選

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ダウンタウン地区から見たブルジュ・カリファ。

 

私は海外に移住して20年、そのうちドバイには10年ほど住んでいます。

移住生活の半分はドバイにいることになりますが、ドバイは私の住んだ都市の中で最も好きな都市の一つです。なぜなら、治安はいいし、便利な生活ができ、外国人にとって住みやすいからです。これは、ドバイが多くの外国人を魅了している理由でもあると思います。

他にもドバイに住んでよかったことがたくさんありますので、ここでまとめてみたいと思います。

 

目次

 

 

 

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ドバイの日常風景。イスラム社会でも自由な服装ができる。



外国人として暮らせる

ドバイには世界140ヵ国以上の国籍の人が暮らしており、人口の90%が外国人です。

これは他の国と大きく違う点かと思いますが、その外国人たちは移住ではなく「出稼ぎ」(働きに来ている)ということです。仕事がなくなれば住むことはできませんし(観光ビザなら滞在可能)、ドバイは永住権がありませんのでドバイに帰化する外国人はいません。それゆえ、外国人は外国人として暮らしており、いろんな外国人がいる多文化社会なので日本人であることを意識せずに暮らせます。

 

英語で生活できる

ドバイはアラビア語圏ですが、英語を公用語になっていますので英語ができれば十分生活はできます。

アラビア語が話せればアラブ人とのやりとりはしやすいかもしれませんが、話せないから不便ということはありません。こういう点でも、外国人としての暮らしやすさもあると思います。ただ、ドバイに住む人の英語は出身国によって訛りがあったりしますので、インド人の英語、フィリピン人の英語、ロシア人の英語、アラブ人の英語など聞き取りにくいところもありますが。

 

世界の料理が食べられる

ドバイの90%が外国人。いろんな国の人が集まれば食も当然バラエティーに富みます。

実際とても多くのレストランやカフェ、バーがあり、激戦都市となっています。カジュアルダイニングから高級レストラン、フードコートから世界のミシュランレストランまで幅広く楽しむことができます。また、大型スーパーマーケットに行けば世界中の商品が安く手に入り、ストリートフードとしてのアラブ料理も楽しめます。日本食材のほか、他のアジア食材も多く輸入されていますので選択肢は多いと思います。

 

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アラブの伝統料理、フムス。ひよこ豆をペーストにしたもので、平たいパンにつけて食べる。クリーミーでコクがあり日本人でも食べやすい。

 

行動力がつく

ドバイはイスラム文化ですが、先述の通り外国人にとって特に暮らしにくいということはありません。とはいえ、イスラム的な考え方に当惑することはあります。

例えば、日本では「後日、お電話します」と言われれば信じて待つことができますが、アラブではいつまで待っても電話はありません。また、言うことが変わる、人によって言うことが違うこともよくあります。そんないい加減な・・と思うのですが、人を当てにせず自分から動けということを学び、人生に知恵がつきました(笑)。

 

普通では見られないものが見れる

ドバイは建国して50年程度ですが、その間に世界一のビルを建て世界初のモノを作り続け、今も巨大プロジェクトは進行中ですし、世界記録などを更新しています。世界一のタワー、ブルジュ・カリファ(Burj Khalifa)のビルを見上げると、私はドバイの野心の象徴だな、と思ってしまいます。このビルは大晦日になると火を吹く(花火が上がる)のですから、スゴイと思いませんか?ホテルがあったり人が住んでいるところなのですけど。

 

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晦日のカウントダウン。ブルジュ・カリファから出る花火は有名。



多国籍の友達ができる

ドバイ人口の90%が外国人なので、当然友達も多国籍になる確率が高いです。

でも国籍が違えば考え方も違うでしょ?と思われるかもしれませんが、面白い点があります。国籍が違いながらも友達になれるのは、ドバイでは同じ「外国人」という立場だから。

国籍を意識しないで友達になれるのもドバイという環境だからでしょうか。

 

まだまだ物価が安い

ドバイは物価が高そうというイメージがあるかもしれません。

でも、安く暮らそうと思えば安く暮らせてしまうのもドバイ。一般的に外食代や人気エリアでのサービスは高いですが、交通機関の料金は安く、食料品にも安いものがたくさんあります。また家賃も安いエリアがいくつかあり、安いから治安が悪いかといえばそうでもないのです。

他にもガソリンは安いし、スマホ代もWiFiを利用すればコストは抑えられますし、庶民的な飲食店もあります。

 

自然がある

ドバイはアラビア湾に面しています。

エメラルドグリーンのアラビア湾はとても美しく、ドバイのどこに住んでもほとんど車で20−30分程度で行けてしまいますし、内陸部に行けば雄大な砂漠の景色が広がり、サファリもできます。また、ドバイから1時間半くらい車で行くと隣国オマーンとの国境沿いに連なるハジャール山脈にはドライブウェイがあったり、キャンプやトレッキングなども楽しめるのです。

 

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ドバイに広がるアラビア湾。パブリックビーチでは無料で楽しむことができる。

 

人が親切

ドバイの人は、一般的に親切です。

他人にも気軽に声をかけてくれたり、困っていれば手を貸してくれたりします。

知らない土地で暮らしていると、こういった親切がとてもありがたく感じます。私が今ままで出会った最高に親切な人は、あるタクシードライバー。真夜中なのに、どこかで落としたスマホを探しに行ってくれ、届けようとしてくれた人がいましよ。落とし物をしても戻ってくる確率も高い。

 

便利な生活ができる

最近のドバイでの生活はどんどん便利になってきています。

特にコロナ禍でオンラインサービスが充実してきており、いろいろと利用できます。食料品から日用品、レストランの食事からタイヤ交換、ビザ取得サービスから医者の診察、PCR検査などさまざま。WiFiもほとんどのエリアで利用できます。また、ビルの1階やホテルなどにはコンビニより種類が豊富な24時間スーパーマーケットがあり、とても便利です。ドバイには巨大なショッピングモールがいくつかありますが、真夏の50℃近くになろうという時でも活動がしやすいようにあらゆる施設を設置しています。

 

治安がとてもよい

中東=ドバイというイメージから治安がよくないと思う方がいるかもしれませんが、全然そんなことはありません。10年住んでも、危険な目にあったことはありません。

出稼ぎの人にとって、犯罪を犯せば仕事はなくなり、投獄や強制送還などになりますから大きなダメージになります。もちろん犯罪がゼロとはいいませんが、日本のような無差別犯罪が起きることはありません。また、ドバイ市内では街灯も多く明るいので夜の一人歩きも安全ですし、テロなどもなく、デモ活動も禁止されています。

 

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ドバイ・マリーナの夜景。夜でも街中がライトアップがされ、多くの人で盛り上がる。



自然災害がない

ドバイは年中通して晴れ、ほとんど雨が降らないので水害の心配はなく、地震も起きません。

まれに1、2回ほど雨が降る(冬期)こともありますが、道路に大きな水溜りができ交通渋滞が起きる程度。雨量によっては、郊外へ行くとWADI(ワディ)という季節河川ができ、珍しい光景を見ることができます。ドバイの自然現象としては、サンドストーム(砂嵐)。砂を巻き込んだ強い風で視界が一時悪くなりますが、被害が出ることはありません。

 

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ドバイクリークを渡るアブラ。昔ながらの渡し船に乗れば、ドバイの歴史を感じることができる。

 

まとめ

10年住んでみたドバイのよいところを私なりに書いてみました。

ドバイだけでなく海外移住では、思い通りにいかないことも多くあります。そんな時、自国文化と比べるのではなく、現地のよいところに気が付くということが生活を前向きにするきっかけになるのではないかと思います。

ドバイの魅力は今も昔も変わっていません。ここで書いたことを、ドバイの現状やドバイの魅力としてドバイに関心がある人たちとシェアできるといいなと思っています。