ドバイここだけの話

2023年4月からストックホルムに滞在中。ドバイ情報だけでなく現地情報や世界を移動する楽しさ、苦労についても書こうと思っています。

【ドバイ生活】真夏の気温は50℃、どうやって過ごしているの?

ドバイの夏は、とても暑い

ドバイに移住して、何が一番違うかというと「夏の暑さ」です。

まだ4月ですが、日中は35℃を超える日があり、日差しもとても強くなっています。最近は、日本でもかなり暑いらしいのでドバイと変わらないんじゃないかとさえ思ってしまいますが、ドバイはその暑い期間が長いのも特徴です。

1年のうち、過ごしやすいのは12月〜3月くらいまでの4ヶ月。あとは、暑いのです。しかも、湿度も60%以上になります。いわゆる低温サウナ。そんな暑いところでどうやって過ごすの?と思われるかもしれませんが、別に外で過ごすわけではなく、ドバイでは屋内生活が基本、外で行動しなくても済むような環境ができているのです。

 

目次

50℃ってどんな暑さ?

まず、砂漠の国の暑さってどんな感じでしょうか。

肌を刺すような日差しと熱風で目が痛くなり、汗が吹き出し・・・そう、低温サウナです。車を炎天下に駐車すればステアリングが高温になってすぐには握れませんし、シートベルトの金具で火傷寸前!というような状態。

真夏の日中にドバイの街を見ると歩く人がいない、というのも不思議な光景で、歩いているのは一部の建設作業員と暑さ無敵の観光客くらいです。しかし、日が沈むととたんに多くの人が夕涼みに出てきて、様相は180℃変わります。もちろん夜も蒸し暑いのですけど。

砂漠気候で雨が降らない

ドバイは亜熱帯性気候ですが、砂漠気候でもあるので雨が降りません。正確には、冬期に数回降ることも稀にありますが、普通は降りません。よくいえば、天候が非常に安定しており、年中晴天なのです。なので、日本のように雨が降ったり曇りだから少し涼しい、というようこともなく、毎日が暑いのです。逆に、冬は毎日20℃前後の爽やかな日が続きます。

 

砂漠地帯から見えるブルジュ・ハリファダウンタウン地区

ところ変われば・・・

ドバイに育ったことがなければ、この暑さにすぐに慣れることができません。例えば、寒い時期が長く乾燥した気候の北欧人の友達がドバイにやってくると、とても耐えられないようです。日本人の私は高温多湿に慣れているのか?、暑いと思っても耐えられないほどではなかった気が・・・。私たちは砂漠で遊牧生活をしているわけではありませんから、家に入れば冷房でとても涼しく、暑ければ長く外にいなければいいだけのことなのです。灼熱地獄を避けるインドア生活に対して、暑い夏でも外に出る日本のライフスタイルで考えるのではなく、現地には現地にあった生活をする、というような思考の転換が必要です。

屋内は冷房がガンガン

ドバイでは、どの建物にいても寒いほど冷房が効いています。弱冷房などという概念はありませんので、日本のようにどこへ行っても蒸し暑いということはありません。屋外は50℃でも屋内では20℃という差があり、外に出なければ暑さはほとんど感じません。

しかもドバイの建物資材はコンクリートや石材を使っているので、余計に冷えます。長時間屋内にいると冬物セーターすら必要なくらいなのです。

すべてが揃うショッピングモール

このような環境では、ショピングモールのような施設ができ、生活に必要な活動がですべてできてしまうのです。冷房がよく効いた空間に、病院、クリニック、銀行、娯楽施設(映画館やスケートリンク、スキー場)、スーパーマーケット、百貨店、ヘアサロン、スポーツジム、両替所、レストラン、カフェ、小売店、イベントホールなどが所狭しと並んでおり、歩いて電車やバスに乗って移動するのではなく、ショッピングモールの中で移動するというようになっているのです。

観光としても有名なドバイモールはサッカー場が200個も入るほどの大きさで、店舗数は1200個。屋根付きの街があるようなものですね。

世界最大のドバイモール。

ドバイの生活環境とは

これなら、あちこち外に出る必要はありませんよね?

暑いのは、ショッピングモールを出て、駐車場に停めた車への移動、家に入るまでの時間・・・という、暑さを感じるのはほんの少しの間なのです。近年、ドバイの交通手段が発達してきても、まだまだ車社会。なぜなら、暑すぎるドバイで公共交通機関を利用するのは過酷だが、車なら移動が簡単だからです。もちろん、ガソリンが安いというのもありますが。

これはある意味、ドバイにとって深刻な健康問題を生み出しています。食生活はどんどん欧米化するのに、運動する機会が減って肥満を引き起こし、糖尿病などにかかる人がとても多いのです。

さいごに

いくら外に出なくてもよい環境があると言っても、時には外に出て行動することも当然あります。もちろん想像以上の暑さを感じますが、私は「いや〜、これが砂漠の暑さなのね」と思うようにしています。また、インドア中心の生活は息が詰まる、つまらないと思う方がいるかもしれませんが、違った環境でどう生活するかが海外生活のポイントなので、インドアを少しでも充実させる方法を多く見つけることが楽しく暮らせる秘訣なのではないかと思います。

 

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