ドバイは、ドバイ・クリークという入江を挟んで、
デイラ(Deira側)とバール・ドバイ(Bur Dubai)側に分かれています。
バール・ドバイは、
世界一のタワー、ブルジュ・カリファがあったり、世界一のドバイモールがあったり、
ビジネスの中心であり、開発がめざましい地区です。
一方、
デイラ地区というのは、ドバイの原点であり、ドバイの歴史と下町っぽい人々の生活が垣間見える場所。
そんなオールド・ドバイを散策してみましょう。
(デイラの街並み)
バール・ドバイに比べると廃れた感じはしますが、
古い街並みが残ったままで
パキスタン人やインド人、アラブ人が経営する飲食店や
商店がたくさん並んでいます。
実はこの辺りのお店は、
バールドバイに比べて安いんです。
男性の理髪店が600円(バールドバイでは3600円)とか
ランチが1000円(バールドバイでは2000−3000円)とか。
商品が所狭しとならび、お宝探しのような
ディスカウントショップもたくさんあって、
生活に関する全てのものが揃うのですよ。
(船着場にたむろする野良猫)
クリークで釣りをする人たちもいます。
野良猫は、今日のご飯を狙っているのでしょうか。
ドバイの野良猫は、
ドバイを去っていく外国人たちが残していったのか
以前は飼い猫だったようで
突然家をなくしても、
どこかの誰かが餌を与え、猫たちを救っているのです。
ドバイの人は、
アブラ(Abra)と呼ばれる伝統的な渡し船で
クリーク(入江)を行き来しています。
ゆっくり入江を渡るアブラには
古い時間が流れているかのよう。
アブラは、ドバイ交通局によって運営されていて
ちゃんとした交通手段になっているんですよ。
ここから対岸のバスタキア歴史地区へ行こともできます。
片道60円、10分程度で対岸へ着きます。
この乗り場からすぐのところにスークがあります。
スークとは「市場」、「マーケット」の意味。
(ゴールド・スーク)
ゴールドの明かりが溢れています。
豪華なネックレスのデザインは
あり得ないほどのボリューム。
そして値段は交渉次第。
いくらで買いたいか、いくらでないと買わないか。
それがスークなのです。
デイラ地区は、エリア自体が博物館みたいな感じで
インドからヨーロッパへの貿易都市として栄えていた名残や
外国人労働者がドバイで商売をするようになった様子が伺えます。
(スパイス・スークにて)
ドバイの人は、挨拶がわりに
「あなたはどの国から来たの?」とよく聞いてきます。
外国人が多いドバイなので
国のことから話題が始まるのです。
ブルジ・カリファのタワーから
火を吹く花火が上がっているかと思えば、
デイラの船着場では、漁師が捕獲網をせっせと繕っている・・
そんなコントラストもドバイっぽいのです。
もちろん、この漁師さん達は外国人なのですけど。
(漁船に積まれた魚)
これは、ドバイの街で売られるのです。
デイラには、生鮮市場があり
そこでたくさんの魚、肉、野菜、果物、ナッツが売られています。
(デイラの船着場から見る夕暮れ)
デイラ側のアブラの乗船場界隈は、
観光客にはあまり知られていない場所ですが
ドバイのルーツを体感するには
おすすめの場所です。
場所は、
ラディソン ブルー ホテル ドバイクリークの前の
バニヤスストリートを渡ったところです。